最近は、食材のうまみや甘みを引き出す「塩麹」や、野菜の鮮度をよみがえらせる「50度洗い」など、食材の持ち味をいかした食べ方が話題です。
おいしい野菜がたくさん出そろい、夏に比べて湿気も少ない秋は、天日で数時間干すだけの「干し野菜」を楽しんでみませんか?
今回は、食感や味、そして栄養もぐんとアップする干し野菜の作り方や活用方法についてご紹介します。
●味、栄養、節約効果も高い干し野菜
干し野菜と聞いて思い浮かぶものといえば「干ししいたけ」や「切り干し大根」でしょうか。干し野菜とは、生の野菜を日光に当て乾燥させた野菜のことで、水分をとばすことでうまみが凝縮され、野菜本来の味がより強く引き出されます。
また、たとえばしいたけは太陽の光に当てるとビタミンDが増加し、大根はカルシウムやビタミンが増え、食物繊維も多く摂取できるなど栄養面でもメリット大。皮や葉などもおいしく食べられるようになるので、いつもは捨ててしまう部分を干し野菜にするとよいですね。また、日持ちもするので、余った野菜を干すことを習慣にすれば節約の面でも効果的です。
●日当たりと通気性がポイント!干し野菜の作り方
干し野菜の作り方はいたってカンタン。庭やベランダ、出窓など、日差しがあたるスペースがあれば誰でもできます。野菜を洗い、しっかりと水気を切ってから、乾燥しやすいように薄切りにし、天気のよい日に日光に当てるだけ。
適した時間帯は午前10時から午後3時ごろ。湿気が多い朝夕は、カビの原因になるので避けたほうが無難です。通気性のよいざるや、釣具店などで売っている、つるすタイプの干しかごを使うと便利です。ざるを使用する場合は、鳥や虫から野菜を守るために上から食卓用の蚊帳をかぶせておくとよいでしょう。数時間から数日干して、乾いたらできあがりです。季節や気温、また野菜の種類によって干す時間は異なりますので、様子を見ながら、お好みに合わせて調節をしてください。
●おすすめの野菜と切り方のコツ
傷みやすいレタスやもやしを除いて、ほとんどの野菜は干し野菜にすることができます。にんじん、大根、レンコン、ネギ、セロリ、ナス、イモ類、きのこ類など、なんでもトライしてみましょう。リンゴやバナナなどのフルーツも、干してみるとおやつ感覚で食べられるのでおすすめです。
トマトやピーマンは種をとって、切り口を上にして干します。しいたけは丸ごと、しめじやマイタケは、いしづきを取り除き、小房に分けて干します。
にんじんや大根は、薄い輪切りでも千切りでもOK。干すと少し縮むので、使いたい大きさより少し大きめに切るのがコツです。作る料理をイメージして切っておくと調理するときにすぐに使えて便利ですね。
●干し野菜の活用と保存
できあがった干し野菜は、いつもの野菜と同じようにお味噌汁や炒め物の具としてそのまま入れて使うことができます。また、炒め物や揚げ物などは短時間で仕上がるため、調理がしやすくなります。ちょっと野菜が欲しいときにいつでも使える点もうれしいですね。もちろん、さっと焼いたりそのまま食べたりしてもおいしくいただけます。干すことで、これまで味わったことのない食感になるので、いつもの料理が新鮮に感じられるはず。
大根は煮物や炒め物、ナスは揚げ物、葉物ならスープ、トマトやセロリならマリネやピクルスもおいしくできますよ!
干し野菜は、乾物と同様に、密閉できるビンや保存袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。乾燥させるほど、保存できる期間は長くなります。干し上がったときの状態から野菜の色が変わってきたら、使い切りのサインです。
●調理時間も短縮できる半干し野菜
また、完全に水分を抜かず、表面が白っぽくなり、しわが寄ってしんなりする程度に仕上げた“半干し”野菜もおすすめです。野菜本来の水分だけが残るので、干し野菜のように、調理がしやすいという利点を備えていながら、生の食感も楽しめます。“半干し”野菜は、素揚げやかき揚げにすると短時間でカラッと揚がるので、保存というよりも、おいしく食べるための方法の一つとして覚えておくととても便利です。しかも、甘みがぐっと増すので、いつもより薄味で調味できるのもヘルシーでうれしいですね♪
ちょっとしたスペースと日差しがあれば楽しめる干し野菜。おいしくて栄養価が高く、節約や時短調理にも役立つなんて、活用しないともったいない気がしますね。鍋料理の野菜が余ったときなど、まずは気軽に始めてみてはいかがでしょうか?
ちょうど、実家の方から、たくさん野菜をもらったので、料理に使うだけでなく、干し野菜に挑戦してみるのも良いかなと思いました。また、保存期間も長くなるので、冬に夏野菜を美味しく食べられそうなことも良いことだと思います。
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